第1話
私の名前はアスカ。今年で31歳。
出版社で編集者として働いている。
そして私には、大学生の時から付き合っている彼氏、ツヨシがいる。
ツヨシ
🙆🏻♂️「じゃ、出張行ってくるね！アスカがいないと寂しいな～！
もう行くのやめちゃおっかなぁww」
アスカ
👩🏻「何言ってるの？w たった一週間でしょ？しっかり頑張ってね。」
ツヨシ
🙆🏻♂️「そうだな…！そろそろ結婚もしたいし、二人の未来のためにも頑張らないと…！」
付き合って10年。
今まで何度も結婚の話が出たことはあったけれど、『まずは仕事をしっかりしたい』とツヨシが言って、先延ばしになってきた。
だけどいずれ結婚しようと言ってくれていたし、10年も一緒にいるんだから、ツヨシと結婚すると信じて疑わなかった。
ツヨシ
🙋🏻♂️「名残惜しいな～それじゃあ行って来ます！」
……私は知っている。ツヨシが若い女と浮気をしていることを。
そして、そのキャリーバッグの中には、旅行先で浮気相手に渡す予定の結婚指輪が入っていることを。
今回の旅行は、出張なんかじゃない。
新しい彼女との楽しい浮気旅行…。
そして、私を捨てて、新しい彼女にプロポーズしようとしているのだ。
アスカ
👩🏻「……無事に帰国できると思うなよ…（ﾎﾞｿｯ」
ツヨシ
🙎🏻♂️「えっ…！？何か言った…！？」
アスカ
👩🏻「ううん！最近向こうは治安が悪くなってるみたいだから気を付けてね！
無事に帰って来れるといいなって…！」
ツヨシ
🙋🏻♂️「あははっ！何だよその言い方～
まあ心配しないで！愛するアスカのために、お仕事頑張って来るって！それじゃあ、行って来ます！」
アスカ
👩🏻「うん。いってらっしゃい！
…永遠にね（ﾎﾞｿｯ」
ツヨシ
🙎🏻♂️「えっ！？やっぱり何か言った！？」
アスカ
👩🏻「ううん、何も！」
浮かれるような足取りで家を出ていったツヨシの後ろ姿を見送った。
今頃プロポーズのことを考えてウキウキしているに違いない。
アスカ
👩🏻（…浮気相手もろとも、地獄に突き落としてやる。
浮かれていられるのは今のうちだ！！）
今日のひとこと
新しい話のスタートです！
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